コラム
2024年07月04日

屋根断熱と天井断熱の違いと選び方を解説します!

住宅の性能を重視し、家族の快適な住環境を求める方の中には、断熱材選びに悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
特に、屋根断熱と天井断熱の違いは、どちらを選ぶべきか迷ってしまうポイントですよね。
今回は、屋根断熱と天井断熱の違い、それぞれのメリット・デメリット、そして重要な結露対策について解説します。
 

□屋根断熱と天井断熱の違いとは?

 
屋根断熱と天井断熱は、断熱材を施工する場所が異なるだけで、どちらも住宅の断熱性を高める効果があります。
しかし、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、住まいの条件やライフスタイルに合った断熱方法を選ぶことが大切です。
 

*断熱材の場所

 
天井断熱は天井の仕上げ材の下、つまり天井裏に断熱材を施工します。
一方、屋根断熱は屋根の勾配に沿って、屋根材の下に断熱材を施工します。
 

*メリット・デメリット

 

1:天井断熱のメリット

 
断熱材の厚さを自由に決められるため、高い断熱効果が期待できます。
天井面積の方が屋根面積より小さいので、施工コストが抑えられます。
また、冷暖房の空間が狭くなるため、冷暖房効率が向上し、電気代を節約できます。
 

2:天井断熱のデメリット

 
小屋裏空間を活用できないため、収納スペースを確保できません。
また、施工が複雑になるため、丁寧な施工が必要です。
 

1:屋根断熱のメリット

 
小屋裏空間を活用できるため、収納スペースやロフト、勾配天井など、自由に設計できます。
また、輻射熱の影響を受けにくいため、夏場の暑さ対策に優れています。
 

2:屋根断熱のデメリット

 
断熱材の厚さに制限があるため、天井断熱ほど高い断熱効果が期待できない場合があります。
 

□結露対策!天井断熱と屋根断熱の換気方法

 
断熱材を施工しても、適切な換気対策を行わなければ、結露が発生し、住宅の劣化につながる可能性があります。
 

1:天井断熱の場合

 
天井と屋根の間の空間である小屋裏に外気を導入し、換気を行います。
方法としては、軒裏や棟に換気部材を取り付け、小屋裏に空気を送ります。
これによって、小屋裏の温度上昇を防ぎ、結露の発生を抑えます。
 

2:屋根断熱の場合:

 
屋根断熱材と野地板の間に空間を作り、空気を流通させることで換気を行います。
方法としては、屋根材と断熱材の間に通気層を設け、空気の通り道を確保します。
これによって屋根断熱材に溜まった湿気を排出することで、結露や腐食を防ぎます。
 

□まとめ

 
屋根断熱と天井断熱は、それぞれメリット・デメリットがあります。
どちらが優れているということはなく、住宅の構造、ライフスタイル、予算などを総合的に考慮して、最適な断熱方法を選ぶ必要があります。
断熱材の厚さや施工方法、換気方法など、専門会社に相談し、適切な断熱対策を行うことが重要です。
快適な住環境を実現するために、断熱材選びは慎重に行いましょう。
 
当社では、モダンやナチュラルなど、幅広いスタイルの家づくりに対応しております。
姫路市周辺で家づくりに関して気になることがある方は、お気軽にお問い合わせください。