後悔しないために!知っておきたいリノベーション物件のデメリットを解説
中古の物件をリノベーションした上で販売しているリノベーション物件は、新築よりリーズナブルでありながら新築同様の美しさや機能性がある物件のため、近年非常に人気を集めています。新築同様の物件が新築より安く購入できるなら、リノベーション物件にはメリットしかなさそうですが、実はデメリットも存在します。そこで今回は、リノベーション物件のデメリットについて詳しく解説していきましょう。
リノベーション物件のデメリットとは?
リノベーション物件のデメリットは、次の8点が挙げられます。それぞれ解説していきます。
物件の寿命が短い
築年数の経った物件や古民家などの躯体部分のみ残してフルリノベーションするのが人気を集めているのは、ご存知でしょう。目に見える部分はすべて新しくなったとしても、躯体や基礎など建物の構造自体は古いままであり、新築に比べれば寿命は短いままなのです。定期的にメンテナンスしていくことで寿命を延ばし長く住み続けられるものの、決して新築同様の寿命がないのは、リノベーション物件のデメリットでしょう。
耐震性への不安
リノベーション物件は築20年、30年以上の物件も珍しくありません。たとえばマンションのリノベーション物件の場合、リノベーションできるのは専有部分のみで、共有部分は手を加えられません。そのため各部屋をリノベーションしたとしても、外壁・共有部分はそのままで、耐久性の劣ることになります。とくに1981年以前に建てられた建物は、耐震基準の厳格化前の基準で立てられているので、耐震性には不安のある建物だといえるでしょう。
断熱性に劣る場合も
高気密・高断熱の住宅が当たり前になっている現在とは異なり、古い住宅は壁や天井、床に断熱材の入っていないことも珍しくありません。断熱性に劣っていると、夏に冷房を効かせても冷気が逃げてしまいます。冬の暖房も同じく、暖気が逃げてしまうので、冷暖房を聞かせ続けなければなりません。その分、光熱費がかかってしまいがちなのです。
また、断熱材の入っていない住宅は結露が発生しやすいのはご存知でしょうか。結露はカビやダニの原因になりかねません。
希望すべてが叶うわけではない
古い物件は部屋数が多い分、壁が多くある作りになっています。近年では部屋数を多くするより広々した空間でくつろぎたい人が多く、壁を取り払って大空間にするリノベーションが人気です。ただし、どのような壁や柱も取り払えるわけではありません。また、マンションのバルコニーは共有部分に当たるので、バルコニーの改修もNGです。このように、希望する工事すべてが叶うわけではないので、注意が必要です。
イメージと異なった仕上がりになる恐れもある
リノベーションは一軒ごとに異なるオーダーメイドの工事になるので、事前に実物は見られません。業者のプランナーと依頼者で細かな点まで打ち合わせし、情報共有ができていないと、完成後にイメージが違うと後悔する恐れもあるのです。
住宅ローンを組みにくいケースも
住宅ローンを組む際に、金融機関によっては築年数について融資の条件にしているところもあります。築年数の古い物件をリノベーションするために融資を受けようとしても、借入期間が短くしか設定できなかったり、融資が受けられなかったりする場合もあるのです。
売却や賃貸が難しい場合も
リノベーションは、間取りや内装を好みに大幅改修できるのが魅力です。自分好みに大胆な間取りを実現できるのが魅力である一方で、売却したい・貸し出したい場合には一般的な間取りではなからと、買い手・借り手の付かないことも考えられるでしょう。
割高に設定されている
リノベーション済みの物件を購入しようとする場合、物件の販売価格にリノベーション費用の上乗せされているのが一般的です。そのため、リノベーションの行われていない同条件の中古物件と比較して、販売価格は割高になるというわけです。
リノベーション費用が上乗せされるのは仕方ないと思われるかもしれません。ところが実はリノベーション物件を購入するより、中古物件を購入し自分でリノベーションした方が安いケースもあるのです。
デメリットも理解した上でリノベーション物件を購入しよう
リノベーションには多くのメリットがある半面、デメリットもあります。だからといって、リノベーション物件はよくないというわけではありません。デメリットについてもよく理解した上で、リノベーション物件を選び、適切なメンテナンスを行っていきましょう。
まとめ
リノベーション物件は、築年数の経過した物件を改修するため、耐久性や耐震性、断熱性などに課題があるのはデメリットです。その他にもいくつかあるデメリットをよく理解した上でリノベーション物件を購入するようにしましょう。
「株式会社ほっとほーむ」では、注文住宅とともにリノベーションにも力を入れております。リノベーションについてのご相談を随時受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。