コラム
2024年09月14日

土壁の断熱性能はどれぐらい?断熱材と比べてみた結果

家を建てることを検討していて、土壁の断熱性能について詳しく知りたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
「土壁って断熱性能低いんでしょ?」
「冬は寒そうだし、夏は暑そう」
そう思っていませんか。

この記事では、土壁の断熱性能について、他の断熱材と比較しながら分かりやすく解説します。
土壁のメリットとデメリットを理解して、最適な家づくりを実現しましょう。

□土壁の断熱性能は?

土壁の断熱性能は、他の断熱材と比べてどれぐらいなのでしょうか。
数値で比較して、わかりやすく説明します。

1:土壁の熱伝導率

土壁の熱伝導率は、約0.69W/m・Kです。
熱伝導率とは、物質が熱を伝導する能力のことで、数値が低いほど熱を通しにくく、断熱性能が高いと言えます。

2:グラスウールとの比較

一般的な断熱材であるグラスウールと比較してみましょう。

・グラスウール10K相当:0.050W/m・K
・高性能グラスウール24K相当:0.036W/m・K

土壁の熱伝導率は、グラスウールの約14~20倍です。
つまり、土壁はグラスウールに比べて、熱を伝えやすい素材と言えます。

□土壁の調温性と体感温度の関係

土壁は、断熱性能だけでなく、調温性も高く、冬の寒さを感じにくくなります。
その理由を説明しましょう。

1:土壁の蓄熱性

土壁は、熱しにくく、冷めにくい性質を持っています。
そのため、外気温の影響を受けにくく、室温の変化が緩やかになります。
冬は、暖房で温められた熱を蓄え、室温を安定させます。
一方、夏は、日差しによる熱を吸収し、室温の上昇を抑えます。

2:土壁の調湿性

土壁は、空気中の水分を吸ったり、放出したりする調湿性も備えています。
湿度が高くなると、水分を吸収して湿度を下げ、乾燥すると水分を放出して湿度を上げます。
これにより、快適な湿度を保ち、室内の空気を乾燥させすぎたり、湿気させすぎたりすることを防ぎます。

3:体感温度への影響

体感温度は、気温だけでなく、湿度や輻射熱など、様々な要因によって変化します。
土壁は、蓄熱性と調湿性によって、快適な湿度と輻射熱環境を作り出し、体感温度を向上させる効果があります。
そのため、実際の気温よりも暖かく、寒さを感じにくくなるのです。

□まとめ

この記事では、土壁の断熱性能について、他の断熱材と比較しながら解説しました。
土壁は、グラスウールに比べて断熱性能は低いですが、蓄熱性や調湿性などの優れた性能も持ち合わせています。
これらの複合的な性能によって、快適な住空間を実現することが可能です。
土壁の家を検討する際は、断熱性能だけでなく、調温性や調湿性なども考慮して、あなたにとって最適な家づくりを目指しましょう。

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