土地なしで注文住宅を建てる!具体的な流れについてやさしく解説
自分が希望する住居を完成させる「注文住宅」は、根強い人気があります。とくに、コロナ禍依頼、マイホームで過ごす時間も増えただけに、自分好みの使いやすい住宅が人気です。また、個性が大事になってきた現代は、住宅にも個性を出せる時代なのです。そのような注文住宅を、自分の土地なしの状態から計画するケースもあります。今回は土地なしのまま注文住宅を建てる流れについて紹介します。
土地なしで注文住宅を建てるには
まず、注文住宅について説明すると、注文住宅には、フルオーダー住宅とセミオーダー住宅があります。フルオーダー住宅は、土地選びから、住居のデザインや間取りに建材などが自由に選べるのです。さらに、住宅設備や内装や外装の色や柄も自由です。
一方セミオーダー住宅は、住宅工事を請け負うハウスメーカーや工務店が、あらかじめ住宅のデザインや間取りから、内装や外装などを複数種類用意します。そうして、注文住宅をオーダーする施主が、そのなかから自分が好むタイプを選び、建てる住宅です。
土地まで購入する注文住宅の場合は、土地の大きさや、土地の形にロケーションなどの制約があり、フルオーダー住宅がおすすめです。土地のめどが立たないまま、自分が望む住宅の大きさやデザインを決めてから、土地を探す場合もありますが、望みにかなう土地探しは大変で時間がかかる傾向もあります。
土地なしで注文住宅を建てる標準的な流れ
もともと注文住宅については、建てる条件が個々のケースで異なります。また施工するハウスメーカーや工務店によっても違ってきます。それでも、土地を探して住宅を建てる標準的な流れはあるのです。以下はその一例です。
1.予算を決める
最初に、土地購入費や注文住宅建築費用などを合計した、注文住宅造りに必要となる、全体予算を決めます。
2.建てたい家のイメージを決める
実際に土地探しを始める前に、どのような土地に、どのようなタイプの注文住宅を建てたいのか、イメージをしっかりと固めておきます。
3.不動産会社・建築会社を選ぶ
家を建てるためには、ハウスメーカー・工務店・設計事務所などの建築会社から、自分の注文住宅建設に最適となる条件にかなった、依頼先を見つけましょう。
4.土地探しをする
望みの注文住宅家造りにかける予算と、建築エリアが決まったら、最適となる土地探しを始めます。
5.建築会社と住宅デザインや間取りなどを相談する
購入したい土地が決まったら、その土地に合わせて、より具体的な設計プランを検討しましょう。購入する土地の周辺環境や建築基準法などの縛りもあり、建てられる住宅が限られることもあり、業者とよく相談して望みの住宅となるようにしましょう。
6.住宅ローンの事前審査を受ける
住宅ローンは数千万円もの金額になることがあり、しかも、何十年もかけて返済していくのです。そこで、金融機関に正式な申込みの前に、事前審査を申し込みします。金融機関によっては「仮審査」とよぶ場合もあります。事前審査で本審査が短くなるケースも増えるのです。
7.土地を決定して売買契約する
設計プランもかたまり、建築会社も決まったら、希望の土地を購入します。土地購入の流れは、「土地の契約・重要事項説明」後に、手付金を支払います。そして土地の売主へ「買付申込書」の提出も必要です。ただし土地購入は他の流れもあり、業者によく相談しましょう。
8.建築会社と工事請負契約を結ぶ
複数の建築会社を比較し、自分の注文住宅を建てるにふさわしい建築会社を決め、工事請負契約を結びます。
9.地盤調査・地盤改良を行う
購入した土地の地盤調査と敷地調査を行います。長く住宅が安全に建ち続けるため、この調査は欠かせません。場合によれば、補強のため地盤改良が必要になり、別途費用が発生するケースもあります。
10.住宅ローンの本審査
正式に住宅ローンを申し込むと、本審査が行われます。正式審査で無事に審査を通過すれば、住宅ローンを契約できます。返済能力など、事前審査よりも厳密に審査が行われ、提出書類もいっそう細かく精査されるのです。
11.建築工事を着工する
土地の引き渡しや住宅ローンの契約完了後、住宅建築工事に取りかかります。一般的に工事着工後の流れは、契約した建築会社が段取りどおり進行していきます。
12.竣工・引き渡し・入居
すべての工事が完了した後に、発注者による住宅の施主検査が実施されます。問題がなければ建築費を支払い、注文住宅が引き渡されるのです。施主検査は重要で、建築会社や設計事務所だけでなく、住宅の持ち主になる施主が、自ら完成した住宅の状態を確認するのです。不備が見つかった場合は、再度調整が行われます。
土地なしで注文住宅を建てる注意点
土地なしで注文住宅を建てる流れをみてもわかるように、土地の購入から住宅が建ちあがるまで、やるべき工程が多くあります。工程が多いだけに課題も多く、注意すべき点も多数です。そのような注意ポイントから、とくに意識して取り組む注意点を紹介します。
余裕をもって計画を立てる
土地なしの場合、土地探しから始めるために時間がかかります。最初からスケジュールをタイトにしておくと、自分の望む土地や住宅などを、日程的な制約からを早く妥協するケースがあり、自分の希望を一部抑えるケースもありえるのです。これでは、せっかく注文住宅を建てても、所期の望みが100%かなえられなくことになります。最初から、予定外のことが起きても対応できる、余裕あるスケジュールを計画しておきましょう。
追加費用・工期延長も想定しておく
必ず発生するわけではありませんが、工事が進んでいくと、さらに自分らしい便利で機能性が高い住宅にするために、スタート時点よりもグレードアップさせた工事になる場合があります。そのときは当初見込んだ予算をオーバーします。念のためですが、追加料金の発生も視野に入れておきましょう。
補助金・助成金をチェック
近年、省エネ住宅の推進があり、条件に合う住宅には国や自治体から補助金や助成金が支給されるケースもあります。その場合は適用条件が細かく、特例もあり、関係書類やインターネット情報で理解できないこともあります。補助金は額も大きく有意義なため、まず、住宅を建てた自治体の担当者に相談しましょう。
注文住宅は建築会社が重要
大部分の方は自分が望む住宅を建てる機会は、人生に1回か2回程度です。それだけに、住宅工事を請け負う工務店やハウスメーカーの存在が、注文住宅の出来に大きく影響します。このように建築会社選びは重要だけに、施工実績があり、建築関連の法律や条例に詳しく、どのようなことでも相談できる施工業者を選びましょう。
まとめ
以上、土地なしで注文住宅を購入する際の流れについて紹介しました。一般的に土地なしの場合は土地を購入してから住宅を建てるため、時間も費用もかかる傾向があります。それだけに、入念な準備を行い、土地購入から住宅の竣工まで、余裕ある計画を立て臨みましょう。注文住宅は住む方の思いが存分に込められているだけに、人一倍愛着ある住宅になるのです。
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