工務店とハウスメーカーに依頼する注文住宅の違いとは？詳しく解説

「新築を建築したいけど、工務店にお願いすれば良いのかハウスメーカーにお願いすれば良いのかわからない」と悩み、なかなか前へ踏み出せない方も多いのではないでしょうか。新築を買うことは、人生に1度あるかないかの大きな買い物です。工務店とハウスメーカーの違いがわからなくて、当然です。実は、工務店に注文住宅を依頼するかハウスメーカーに注文住宅を依頼するかによって、さまざまな違いがあります。
今回は、工務店とハウスメーカーの違い、そしてそれぞれの注文住宅の違いについて紹介します。

注文住宅とは

そもそも注文住宅とは、どのような住宅を指すのでしょうか。見てみましょう。注文住宅とは、土地を購入後、もしくは持っている土地に自身の好みに合わせてオーダーし、建築する住宅のことです。土地と住宅をセットで販売している建売住宅と違い、土地や間取り、そしてインテリアなど選ぶことが可能なため、自身の思い描いた住宅に仕上がりやすいと言えます。住宅へのこだわりが強い方におすすめです。

工務店とハウスメーカーの特徴

注文住宅を建てるにあたって、請負会社に依頼する必要があります。新築住宅の注文を請け負う会社は大きく分けて2つあり、工務店とハウスメーカーです。それぞれの特徴を紹介します。

工務店とは

新築だけではなくリノベーションや増築なども行っています。ハウスメーカーと比べて地域密着型で狭いエリアで工事を請け負うことが多いです。狭いエリアと言ってもフランチャイズに加盟している業者や大手工務店などもあるため、エリアの広さはさまざまです。工事の請負だけではなく、同時に不動産業を営んでいたり、建築士が在籍していたりするところもあります。

ハウスメーカーとは

独自のブランドを持ち、全国規模で営業を展開している業者のことです。対応可能なエリアが広く、全国に営業拠点があります。生産を規格化・システム化しており、広報にも力を入れている場合が多いため、広く知られている会社もあります。

工務店とハウスメーカーにおける注文住宅の違いとは

注文住宅を依頼した場合、どのような点において、それぞれ異なっているか具体的に見ていきましょう。

コスト

ハウスメーカーでは 生産がシステム化されているため、建築資材のコストを抑えることが可能です。しかし、全国に住宅展示場を展開し、広告や営業担当者の採用にも力を入れているため、人件費や広告費などが加算され価格が高くなる傾向にあります。一方で工務店は、建築資材のコストは高くなる傾向にありますが、ハウスメーカーに比べ、人件費や広告費などのコストを抑えることが期待できます。ハウスメーカーと同じ住宅を建築すると考えた場合には、工務店に依頼した方が価格は安く収まるでしょう。

工期

工務店での住宅建築は職人が建築資材を加工するところから始まります。一方でハウスメーカーは、建築資材を工場で加工し組み立てる場合が多いため、施工が効率的に進められます。よって、ハウスメーカーの方が工期が短くなる場合が多いです。

自由度

一般的にハウスメーカーでの注文住宅は、前もってプランや設備が設定されていることが多いです。数種類の中から選ぶことは可能ですが、選べるメーカーが決まっている場合もあり、 自由度は工務店に比べると低くなると言えるでしょう。一方、工務店では設計や設備を自由に自分で選べるため、細かなところまで決めることが可能で、自由度が高いと言えます。

品質

ハウスメーカーでは工場で建築資材の加工をほとんど完了させているため、品質の一定性が高いという特徴があります。一方で工務店では、建築資材の加工・組み立てを職人が行っているため、職人の腕により品質にばらつきが出る可能性があります。しかし、職人の腕によっては、高品質な住宅を建築することも可能です。工務店に依頼する場合は、事前に良く調べ、良い実績のある工務店に依頼するのが良いでしょう。

施工エリア

ハウスメーカーは全国に店舗があるため、対応エリアが広いです。一方で、工務店は一般的に地元密着型のため、対応エリアが限られます。しかし、地域密着型だからこそ、実生活に役立つ住宅作りのアドバイスなどを受けられるという利点もあります。

まとめ