コラム
2024年07月12日

床下の断熱材はいらない?床下断熱材の選び方と設置方法

暖房器具をフル稼働しても、なかなか部屋が暖まらない…そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
快適な住空間を維持するためには、家の断熱性能を高めることが重要です。
特に床下は、室温への影響が大きい場所の一つです。
今回は、床下断熱材の必要性や選び方、施工方法について解説します。
 

□床下の断熱材はいらない?床下断熱材の重要性とその効果

 
床下断熱材は、住宅の断熱性能を高めるために欠かせない存在です。
断熱材を敷き詰めることで、暖房効率が上がり、光熱費の節約や健康リスクの低減が期待できます。
 

1:暖房効率の向上と光熱費の節約

 
床下断熱材は、床下からの冷気を遮断し、室内の熱を逃がさないようにすることで、暖房効率を向上させます。
暖房効率が向上すると、暖房器具の使用時間を短縮でき、光熱費の節約につながります。
 

2:健康リスクの低減

 
床下からの冷気は、足元を冷やして身体の冷えにつながります。
身体が冷えると、免疫力も低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるだけでなく、血行不良による冷え性や肩こりなどの健康問題も引き起こす可能性があります。
床下断熱材を設置することで、室温が安定し、身体の冷えを防げます。
 

3:快適な室内環境

 
床下からの冷気を遮断することで、室内の温度差を少なくできます。
温度差が少なくなることで、暖房の効き目が均一になり、部屋全体が快適な温度に保たれます。
 

□床下断熱の工法とその特徴

 
床下断熱の施工方法は、主に2種類あります。
それぞれの工法の特徴やメリット・デメリットを比較することで、ご自宅に最適な工法を選べます。
 

*床断熱工法

 
床断熱工法は、住宅の1階部分の床下に、直接断熱材を敷き詰める施工方法です。
 

1:メリット

 
・床下からの冷気を遮断し、暖房効率を向上させる効果が高い
・従来からある工法なので、施工実績が豊富
・床下の換気を確保できるため、カビやシロアリの発生を抑えやすい
 

2:デメリット

・床下の気密性が低いため、冷気が入りやすく、室内の温度が安定しにくい場合がある
・床下にエアコンを設置できないため、全館空調システムの導入が難しい
 

*基礎断熱工法

 
基礎断熱工法は、建物の基礎部分に断熱材を施工する工法です。
 

1:メリット

 
・床下の気密性が高いため、断熱効果が非常に高い
・床下エアコンや全館空調システムの導入がしやすい
・冬場でも床下の水道管が凍結しにくい
 

2:デメリット

 
・床下空間が狭くなるため、メンテナンスや点検が難しい場合がある
・床下が浸水した場合、排水や乾燥が難しく、カビが発生しやすい
・シロアリが断熱材の中を通って柱や桁に到達し、被害が拡大する可能性がある
 

□まとめ

 
床下断熱は、住宅の断熱性能を高め、光熱費の節約や健康リスクの低減、快適な室内環境を実現するために重要な対策です。
床断熱工法と基礎断熱工法にはそれぞれメリットとデメリットがありますので、ご自宅の構造や環境、予算などを考慮して最適な工法を選びましょう。
専門会社に相談し、適切な断熱材を選定し、施工することで、より効果的に断熱性能を高められます。
 
当社では、モダンやナチュラルなど、幅広いスタイルの家づくりに対応しております。
姫路市周辺で家づくりに関して気になることがある方は、お気軽にお問い合わせください。