コラム
2024年10月03日

耐震等級の調べ方とは!新築・中古住宅の確認方法、等級別メリットも解説

地震の多い日本では、住まいの耐震性能は非常に重要です。
しかし、いざ家を探そうと思っても「耐震等級」という言葉は耳にするものの、具体的な意味や確認方法がわからない方も多いのではないでしょうか。

□耐震等級とは?地震に強い家づくりのための指標

ここでは、住宅の耐震性能を表す指標である「耐震等級」について、わかりやすく解説します。
耐震等級の基準や等級別の耐震性、メリットなどを解説します。耐震等級の重要性を再認識しましょう。

1: 耐震等級とは

耐震等級は、住宅の耐震性能を表す指標のひとつです。
2000年から施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に沿って制定されました。
大きな地震での損傷・倒壊のしにくさを1~3の3段階で評価しています。

2: 耐震等級1

建築基準法で定める最低限の耐震性能を有しています。
数百年に一度発生するといわれる大きな地震(震度6強~7程度)で即倒壊はしないレベルです。

ただし、大きく損傷し、大規模修繕や建て替えが必要になることが多いでしょう。
数十年に一度起こり得るレベルの地震(震度5程度)では、大規模修繕が必要となるような損傷は受けないとされています。

3: 耐震等級2

耐震等級1の1.25倍の耐震性を有しています。
震度6~7程度の地震があっても倒壊せず、一定の修繕をして住み続けることができるレベルとされています。
学校や避難所などの公共施設は、耐震等級2となっていることが多いです。

4: 耐震等級3

耐震等級1の1.5倍の耐震性を有しています。
震度6~7程度の地震があっても大きな損傷はなく、軽い補修をして住み続けることができます。
耐震等級3の住宅は、地震に強いだけでなく、将来的な資産価値も高いため、安心安全な住まいを求める人にとって魅力的な選択肢と言えます。

□耐震等級の調べ方|新築・中古住宅で確認する方法

次に、新築・中古住宅それぞれにおける耐震等級の調べ方を具体的に解説します。
住宅性能評価書の見方、耐震診断の方法、専門家への相談方法などを紹介します。

1: 新築住宅の場合

新築住宅の場合、耐震等級は「住宅性能評価書」に記載されています。
住宅性能評価書は、住宅の性能を客観的に評価したもので、耐震性以外にも、断熱性や省エネルギー性などの項目も評価されています。
住宅性能評価書は、建築会社から受け取る場合と、第三者機関に依頼して取得する場合があります。

2: 中古住宅の場合

中古住宅の場合、耐震等級は「住宅性能評価書」が発行されているかどうかで確認できます。
住宅性能評価書が発行されていない場合は、専門家に耐震診断を依頼する必要があります。
耐震診断では、建物の構造や耐震性能を調査し、耐震等級相当レベルを評価します。

3: 耐震診断の必要性

耐震診断は、住宅の耐震性能を正確に把握するために有効な手段です。
特に、築年数が古い住宅や、耐震基準が強化される前に建てられた住宅は、耐震診断を行うことをおすすめします。
耐震診断の結果、耐震性が不足している場合は、補強工事を行う必要があります。

□まとめ

今回は、住宅の耐震性能を表す指標である「耐震等級」について解説しました。
耐震等級は、地震に強い住まいを選ぶ上で重要な要素です。
新築・中古住宅の購入を検討する際には、必ず耐震等級を確認し、安心して住み続けられる家を選びましょう。
耐震等級の知識を深め、地震に強い家づくりを目指しましょう。

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