コラム
2024年07月20日

家の快適さと耐久性を高める軒下空間の魅力と注意点

軒下空間は、住まいの快適性と耐久性を高める重要な要素です。
近年、狭小住宅や軒ゼロ住宅が増加していますが、軒下空間は、家を長く美しく保つために欠かせない役割を担っています。
この記事では、軒下空間の重要性と、その役割、メリット・デメリットについて解説します。
 

□軒下空間の重要な役割

 
軒下空間は、単なる空間ではなく、家全体を守るための重要な役割を担っています。
 

1:建物内部への水の浸入を防ぐ

 
軒下は、屋根から流れ落ちる雨水が建物内部に浸入するのを防ぐ役割を担っています。
特に、屋根と外壁の接合部は、素材の違いから雨水が浸入しやすい箇所ですが、軒下があることで、この接合部が雨から守られ、雨漏りのリスクを軽減できます。
 

2:日差しを遮り、建物の劣化を防ぐ

 
軒下は、強い日差しから外壁を保護する役割も果たします。
直射日光は、外壁の劣化を促進させる原因の一つです。
軒下があることで、日差しを遮り、外壁の劣化を抑制できます。
 

3:換気性能を高める

 
軒下空間は、屋根裏の換気を促進する役割も担っています。
軒天と呼ばれる軒下の下地の部分に隙間を設けることで、屋根裏に空気の流れを作り出し、湿気を排出できます。
 

□軒下空間を広くした場合のメリット・デメリット

 
軒下空間を広く取ることは、住まいの快適性とデザイン性を向上させる効果が期待できますが、同時に注意すべき点もいくつかあります。
 

*メリット

 
軒下空間を広く取ることで、以下のようなメリットが期待できます。
 

1:外観のデザイン性を高める

 
深い軒は、屋根の水平ラインを強調し、住まいの外観に重厚感と風格を与えます。
 

2:快適な半屋外空間を創出する

 
軒下空間は、家と外の中間領域となり、光や風を感じながら過ごせる快適な空間を創出できます。
 

3:住まいの耐久性を高める

 
軒下は、外壁への直射日光や雨の当たりの影響を軽減し、建物の耐久性を高める効果が期待できます。
 

*デメリット

 
軒下空間を広く取ることは、メリットも多いですが、同時に以下のデメリットも考慮する必要があります。
 

1:建築面積の制限

 
軒下空間を広く取ることで、建物本体の建築面積が制限されてしまう場合があります。
 

2:採光性の低下

 
軒が深いと、日差しが遮られ、室内が暗くなってしまう場合があります。
 

3:風の影響を受けやすくなる

 
軒が長いと、風が下から上へ吹き上げることがあり、建物の揺れや騒音の原因となる場合があります。
 

□まとめ

 
軒下空間は、住まいの快適性と耐久性を高める重要な要素です。
軒下空間を広く取ることで、デザイン性や快適性を向上させられますが、同時に建築面積の制限や採光性の低下、風の影響など、さまざまなデメリットも考慮する必要があります。
設計段階で、軒下空間の役割やメリット・デメリットを理解した上で、最適な設計を行うことが大切です。
 
当社では、モダンやナチュラルなど、幅広いスタイルの家づくりに対応しております。
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