24時間換気で乾燥を防ぐ対策とは?
現代の住宅は、高い気密性と断熱性を備えることで快適な室内環境を実現しています。
その一方で、室内の空気をきれいに保つための「24時間換気システム」が欠かせない存在となっています。
しかし、この換気システムが、特に乾燥しやすい季節には、室内の空気の潤いを奪ってしまうという悩みに繋がることも少なくありません。
快適な住まいを維持するためには、換気の必要性を理解し、乾燥などの課題に対して適切に対処することが大切です。
24時間換気はなぜ必要
換気で空気質を保つ
24時間換気システムは、室内の空気を自動で入れ替え、新鮮な外気を取り込み、室内の淀んだ空気を排出する役割を担っています。
これにより、室内の空気質を良好に保つことができます。
気密性の高い住宅では、窓を開けるだけでは十分な換気が難しい場合があり、24時間換気は、カビや結露の発生を抑え、室内に溜まりがちな汚染物質の侵入を防ぐ効果も期待できます。
乾燥や住宅劣化を防ぐ
換気が適切に行われないと、室内の湿気やにおいがこもりやすくなります。
これが原因でカビや結露が発生し、壁紙の変色やサッシの傷み、さらには住宅の基礎部分といった建材の劣化を早める可能性があります。
住む人の健康だけでなく、大切な住まいを長持ちさせるためにも、継続的な換気は欠かせません。
シックハウス対策となる
24時間換気システムが義務付けられた背景には、「シックハウス症候群」への対策があります。
シックハウス症候群とは、建材などから発生する化学物質やハウスダスト、カビなどが原因で、目がチカチカする、鼻水や頭痛、皮膚のかゆみや乾燥といった様々な体調不良を引き起こす状態です。
室内の空気を常にきれいに保つことで、これらの原因物質を排出し、家族の健康を守ることに繋がります。
また、アレルギー症状の予防という観点からも、換気は重要視されています。
24時間換気と乾燥の対策
換気で空気が乾燥する理由
24時間換気システムは、常に室内の空気を外気と入れ替えているため、特に空気が乾燥しやすい冬場などには、室内の湿度も低下しやすくなります。
これは、外気の乾燥した空気が常時取り込まれることが一因であり、同じ室温であっても湿度が低いと、より寒さを感じやすくなることがあります。
乾燥を防ぐための工夫
換気による乾燥を和らげるためには、いくつかの工夫が考えられます。
まず、加湿器などを活用し、室内の湿度を適切な範囲(一般的に40~60%)に保つことが効果的です。
また、給気口にカバー付きのタイプを選んだり、一時的に給気口の一部を布などで覆ったりすることで、外気の流入を調整し、冷たい空気が直接当たるのを和らげることができます。
機種によっては給気量や排気量の調整ができるものもあるため、風量を弱めてみるのも一つの方法です。
換気を止めずに乾燥を和らげる
換気を止めることが、シックハウス症候群のリスクを高める可能性があるため、基本的には換気を継続しながら乾燥対策を行うことが推奨されます。
例えば、サーキュレーターやシーリングファンを使って室内の空気を循環させ、暖房で暖められた空気を効率的に部屋全体に行き渡らせることで、体感温度を上げ、暖かさを保つことができます。
真冬の特に寒い時期には、状況に応じて北側の部屋の給気口のみ一時的に閉じるなど、限定的に換気量を調整することも有効ですが、閉めっぱなしは避けるべきです。
入浴中にお風呂の換気システムを一時的にオフにするなど、使用場所や時間帯で工夫することも、乾燥や寒さの緩和に繋がる場合があります。
まとめ
24時間換気システムは、現代の住宅において、室内の空気質を維持し、シックハウス症候群の予防や住宅の劣化を防ぐために不可欠な設備です。
一方で、外気を取り入れる性質上、室内の乾燥を招くことがあります。
しかし、加湿器の利用や給気口の工夫、室内の空気循環などを通じて、換気を止めずに乾燥や寒さを和らげることは可能です。
住む人の健康と住まいの快適性・耐久性を守るためにも、換気は継続し、適切な対策を講じることが大切です。
姫路市周辺で、家づくりをお考えの方は、お気軽にご相談ください。


